タイルの町・多治見市笠原地区、そして『モザイク・タイル・ミュージアム』を訪れていただいた方に、
美濃焼タイルの世界を少しでも深く知っていただくために、タイルの種類や製法、原料、生産機械、
施工方法、メンテナンス方法など、美濃焼タイルに関連する用語を集めました。

タイル関係製品の名称

タイル【たいる】

建築物の壁・床を被覆する薄板状の陶磁器。英語の“tile”を語源とするが、英語と違い、日本では屋根に使用する瓦を明確に区別する。それまで、化粧煉瓦、装飾煉瓦、敷瓦などと複数の名称が使われていたが、大正11年(1922)の平和記念東京博覧会における「全国タイル業者大会」にて、「タイル」に統一することが決議された。

モザイク・タイル【もざいくたいる】

面積50平方センチもしくは60ミリ角未満の比較的小さいタイルを指す。色彩を生かして原図に従った模様や絵柄を作ることができ、大理石やガラスのモザイクに特徴が似ていることから名づけられたと考えられる。伊奈初之丞が明治43年、第10回関西府県連合共進会に出品した陶製モザイクが国産最初の製品といわれる。戦後、多治見市笠原町が国内最大の生産地である。

敷瓦【しきがわら】

鎌倉時代から禅宗寺院に使われるようになる、床に敷く陶板を指す。無釉、無文のものが多く、施釉陶製の敷瓦の現存最古は承応元年(1651)の定光寺源敬公廟(瀬戸)である。18世紀には茶道具として風呂の下敷きなどに用いられた。明治以降には、本業敷瓦、淡路敷瓦、有田焼敷瓦など多様に展開する。→参:本業敷瓦

本業敷瓦【ほんぎょうしきがわら】

瀬戸を中心に、主に明治時代から大正時代にかけて作られた陶製の敷瓦。江戸時代後期に磁器製法が瀬戸にもたらされた後、陶器は「本業焼」と呼ばれるようになった。たたらを作った後木枠で成形し、多くは印花や石版あるいは銅版転写によって表面に模様が付けられる。瀬戸では近年、再び製造を始めた工房もある。

なまこ壁【なまこかべ】

土壁等に平板な瓦を並べ、目地部分を漆喰でかまぼこ型(なまこ漆喰)に盛った壁。江戸時代、風雨に冒されやすい白壁を防水性の瓦で覆うことから始まった。

煉瓦【れんが】

粘土を直方体に成形して焼成する建材。国産は幕末に軍事目的で反射炉築造のために耐火煉瓦を製造したことに始まる。明治時代には洋風建築に多用され、維新後の都市景観の形成に寄与した。積み方に、フランス積み、イギリス積みなどがある

化粧煉瓦【けしょうれんが】

通常の煉瓦よりも決めの細かい素材を使い小口を丁寧に成形して作られ、建物の表面を化粧するように使う煉瓦。薄く作り表面に貼り付ける場合もあり、外装タイルの原型といえる。

テラコッタ【てらこった】

元は、イタリア語で素焼を意味し、彫刻や陶器等をさす言葉だが、日本の建築装飾にかかわる用語としては、大正時代に始まるアメリカ式建築の装飾建材を指す。柱頭のように模様が彫刻された大型の、型作りの外装用装飾が多く、昭和初期までの大型建築に多用される。

スクラッチ・タイル【すくらっちたいる】

タイルの表面に櫛引をして溝を作り焼成したタイル。大正12年に竣工した帝国ホテルで、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが用いた「スダレ煉瓦」から、表面に貼り付けるタイルへと発展し、昭和10年代まで全国的に大流行した。

クリンカー・タイル【くりんかーたいる】

欧米では強い圧力のかかる街道等には普通の煉瓦よりも硬く焼しめた煉瓦が使用されていたが、同様の材質で、荷重のあまりかからないバルコニーなどで使用するために薄く作ったタイルをクリンカータイルといった。英語のクリンカーは焼結した金属等を指す。表面には滑り止めのため凹凸の模様が付けられた。常滑で開発が進み、土管と同様に食塩釉が多く使われる。

マジョリカ・タイル【まじょりかたいる】

語源はマヨルカ島から輸出されたという説のあるマジョリカ焼(白い錫釉をベースに多彩な模様を施した陶磁器)であるが、日本でマジョリカ・タイルというときには、イギリスのヴィクトリアン・タイルに影響を受けた多彩色で草花等をチューブライニングや浮彫で表すタイルを指すことが多い。

ガラス・モザイク【がらすもざいく】

透明か半透明の色ガラスのモザイク用素材。近年では陶磁製タイルと併用して模様を作ることもある。

階段タイル(段鼻)【かいだんたいる(だんはな)】

階段の縁取りに使われるタイル。L字型に作り、垂下する部分を階段状に作ることが多いことから「段鼻」とも称される。

クラッシュ・タイル【くらっしゅたいる】

割ったような不定形に成形し、角を滑らかにした製品。モザイクアートなどに使われる

クエンカ技法【くえんかぎほう】

タイル素地の粘土が柔らかいうちに押し型で模様をつけ、くぼみに釉薬を入れることで色が混ざらないように多彩色の表現をする技法。

ヴィクトリアン・タイル【ヴぃくとりあんたいる】

19世紀イギリスのヴィクトリア朝時代に作成されたタイルの総称。アーツ・アンド・クラフツ運動やアール・ヌーヴォーの流行等を背景に、装飾的で多様なタイルが作られた。ちょうど日本に西洋建築が伝わる時代でもあり、日本のタイルにも多大な影響を与えた。

タイルの分類

形状による分類【けいじょうによるぶんるい】

タイルの名称分類のひとつ。形に即した分類方法。(図→)角、丸、異形、玉石、小口、二丁掛、ボーダー、彫刻

サイズによる分類【さいずによるぶんるい】

尺寸方に則ったタイルの分類名称。(図→)八分、六分、三分五厘、寸八、八分半丁、45二丁、5寸

装飾方法による分類【そうしょくほうほうによるぶんるい】

タイルの表面に施す装飾技法によって付けられる分類名称。無釉、施釉、窯変、目玉、スペックル、ぼた、マーブル、シック(俗称を含む)

用途による分類【ようとによるぶんるい】

タイルの使用される場所環境によって名付けられる分類名称。内装、外装、床、壁、水回り、寒冷地など

釉薬

無釉タイル【むゆうたいる】

[釉薬] ●基本

タイルの表面に釉薬(うわぐすり)が施されていないタイル。粘土自体に含まれる鉄分などの呈色によるものと、白地の素地に顔料を添加配合して着色するもの(練り込み)がある。

施釉タイル【せゆうたいる】

[釉薬] ●基本

タイルの表面に釉薬(うわぐすり)が施されたタイル。釉薬に含まれる顔料により表面の色をつくる。素地別に見ると、白い素地のものに釉薬を施したものと、鉄分などを含んだ有色素地ものとがある。前者は内装壁タイルや施釉モザイクタイルなど色を揃えることを必要とするものに多く、後者は窯変釉や不透明釉などを施した外装壁タイルに多く使われている。また、素地に顔料を添加してつくったタイルの表面に透明な釉薬を施したものもある。

酸化金属系釉薬【さんかきんぞくけいゆうやく】

[釉薬] ●基本

顔料系釉薬【がんりょうけいゆうやく】

[釉薬] ●基本

透明釉【とうめいゆう】

[釉薬] ●中程度

釉薬の基本的なもの。石灰釉、亜鉛釉などと呼ばれる無色透明な釉薬。

結晶釉【けっしょうゆう】

[釉薬] ●中程度

釉薬の一部が熔融状態から冷えていくとき、結晶を析出するようにしたもの。鉄や亜鉛などが使われることが多い。

乳濁釉【にゅうだくゆう】

[釉薬] ●中程度

基礎釉【きそゆう】

[釉薬] ●中程度

貫入【かんにゅう】

[釉薬] ●中程度

ラスター釉【らすたーゆう】

[釉薬] ●中程度

虹彩を発するようにした釉薬を700℃程度でタイル表面に焼きつけたもの。

海鼠釉【なまこゆう】

[釉薬] ●中程度

二重掛けの釉薬で、下釉の上に類似の釉薬を上掛けし、釉薬の流動によって斑紋や流紋があらわれたもの。

マット釉【まっとゆう】

[釉薬] ●中程度

微細な結晶や気泡を生ずるようにした釉薬や、半融状になるよう調合されたつや消し釉薬。

天目釉【てんもくゆう】

[釉薬] ●中程度

飴釉【あめゆう】

[釉薬] ●中程度

織部釉【おりべゆう】

[釉薬] ●中程度

灰釉【はいゆう(かいゆう)】

[釉薬] ●中程度

鉛釉【なまりゆう】

[釉薬] ●中程度

加工

チューブライニング【ちゅーぶらいにんぐ】

[加工] ●中程度

金付【きんつけ】

[加工] ●中程度

上絵付【うわえつけ】

イングレーズ【いんぐれーず】

高温で焼成することで絵柄が釉薬の中に溶け込む技法。

アンダーグレーズ【あんだーぐれーず】

素焼きしたものに絵付けをして透明釉をかけて本焼きしたもの。日本の染付

銅版転写【どうはんてんしゃ】

陶磁器用絵の具(呉須など)を用いて、銅製の版で印刷する技法。

象嵌【ぞうがん】

着色した土を練り込んで図柄を描く技法。

接着役物加工【せっちゃくやくものかこう】

[加工] ●中程度

焼成したタイルを建物の各部分などに合うよう直角や鋭角に接着する加工方法。

サンドブラスト【さんどぶらすと】

[加工] ●中程度

役物【やくもの】

[加工] ●中程度

タイル・アート【たいるあーと】

施工

目地【めじ】

[施工] ●基本

カラー目地【からーめじ】

[施工] ●基本

モルタル【もるたる】

[施工] ●基本

漆喰【しっくい】

[施工] ●基本

接着剤【せっちゃくざい】

[施工] ●基本

馬踏み目地【うまふみめじ】

[施工] ●超専門

通し目地【とおしめじ】

[施工] ●超専門

四半目地【しはんめじ】

[施工] ●超専門

重ね網代【かさねあじろ】

[施工] ●超専門

三つ目市松【みつめいちまつ】

[施工] ●超専門

やはず張り(あじろ張り)【やはずばり】

[施工] ●超専門

フランス網代【ふらんすあじろ】

[施工] ●超専門

バスケット【ばすけっと】

[施工] ●超専門

ガーデン網代【がーでんあじろ】

[施工] ●超専門

フランス張り【ふらんすばり】

[施工] ●超専門

たて馬踏み目地【たてうまふみめじ】

[施工] ●超専門

たて通し目地【たてとおしめじ】

[施工] ●超専門

たて張り千鳥目地【たてはりちどりめじ】

[施工] ●超専門

イギリス張り【いぎりすばり】

[施工] ●超専門

アメリカ張り【あめりかばり】

[施工] ●超専門

樹脂系目地材【じゅしけいめじざい】

[施工] ●超専門

屋内床向けの目地材。下地の動きに対して追随性が高く、目地のひび割れを抑制することができる。床暖房にも対応可。室内の合板下地にも適用。

既成調合目地モルタル【きせいちょうごうめじもるたる】

[施工] ●超専門

メーカーにてあらかじめセメント、細骨材、保水材を調合したもので、現場では規定量の水で混錬するだけで使用できる。バラつきのない均一な品質が確保できること、色の種類が豊富で意匠に合わせた色調が選べること、細骨材等の調合によりラフな質感表現もできることが特徴。防かび・抗菌目地材、油汚れ防止目地材、弾性目地材などの高機能目地材も開発されている。

目地割り【めじわり】

[施工] ●

タイルの寸法に合わせて床面や壁に貼り方の割り付けをすること。目地を調整して、上下、左右、両端のタイルが同寸法で小さな切りものを使わないよう、収まり良く割り付ける。

割り付け【わりつけ】

[施工] ●

タイルを壁や床に張るにあたって、どのように張るかを決めること。1枚のタイルの2分の1以上の大きさを張る、左右均等に張る、という原則がある。

有機系接着剤張り【ゆうきけいせっちゃくざいばり】

[施工] ●専門

住宅外壁乾式工法の1つ。窯業系ボード類に直接有機系接着剤でタイルを張る。
・剥離が少なく故障がも少ない、
・下地板工事とタイル工事が切り離して進められ段取りが良い
・モザイクタイルから二丁掛けサイズが主流。特殊な大型形状も使用可能
・施工能率が高く工期が短い
・モルタルと比べて軽量で耐震性に優れる
などの特徴がある

密着張り(ヴィブラート工法)【みっちゃくばり】

[施工] ●専門

振動工具を用いる施工法で、目地の同時仕上げが可能であるため作業効率が良い。叩いて張るよりもタイルはくい込む。小口平から二丁掛けタイルに最適。また塗り目地ができないタイルに適する。

大形タイル乾式工法【おおがたたいるかんしきこうほう】

[施工] ●専門

壁面タイルへの大型タイル(乾式工法)の1つ。大型で重量のあるタイルに適用される。工法には以下3つがある。
・接着剤張り+引き金物緊結+自重受け金具
・タイル裏面をアンカー金具で保持し、ファスナーやレールに取り付ける方法
・タイルと金物の一体化による取付方法

接着力試験【せっちゃくりょくしけん】

[施工] ●専門

外壁タイル張りにおいて、施工後、特に必要と認められる場合に実施。目視・打音検査では得られない、具体的、客観的な数値判断ができる。目地部からコンクリート躯体表面までダイヤモンドカッターを入れ、破断部位の確認ができるようにする。検査は施工後2週間以上経過した時点で実施。試験体の数は100㎡以下ごとに1個以上とし、かつ全面積で3個以上とする。測定結果が0.4N/m㎡以上を合格とする。

赤外線診断法【せきがいせんしんだんほう】

[施工] ●超専門

施工後の検査方法。外壁タイルなどの仕上げ材が太陽熱によって暖められるときに、健全部分では仕上げ材表面の熱はコンクリート躯体にスムーズに伝達される。一方、剥離や浮きの存在する部分では界面に空気などの不伝導層が介在して熱が伝わりにくくなり、表面温度が健全部分より高くなる。この現象を応用してタイル表面の温度を赤外線映像装置で測定し、問題個所を検出する。安全性の高さ、効率の高さ、記録・保存・再生ができる、といったメリットがある。

湿式工法と乾式工法【しっしきこうほうとかんしきこうほう】

[施工] ●専門

(湿式工法)手張り工法の一種で、セメントモルタルで張る施工法。壁は、積上げ張り、改良積上げ張り、マスク張り、改良圧着張り、圧着張り、密着張り、モザイクタイル張りなどがある。床には、床圧着張り、セメントペースト張り、大型床張りがある。 (乾式工法)手張り工法の一種で、セメントモルタルを用いない施工法。壁に適用される。内接着剤張り、外装男性接着剤張り、住宅外壁乾式工法、引っ掛け工法、有機系接着剤張りがある。

積み上げ張り【つみあげばり】

[施工] ●専門

壁面への手張り工法の1つ。タイルは内装タイルで100角から150角に限定。外装タイルを使用する場合は二丁掛まで。良好な接着が得られる、貧調合のため硬化時の収縮が少ない。下地精度を要求せず平滑な仕上げができる。

だんご張り【だんごばり】

[施工] ●専門

圧着張り【あっちゃくばり】

[施工] ●専門

改良積み上げ張り【かいりょうつみあげばり】

[施工] ●超専門

壁面の手張り工法の一種。二丁掛サイズ以下、内装は200角以下を使用。仕上がり制度はやや劣るものの、コストおよびこう方面で優れている。白華防止に有効かつ作業効率が良い。

改良圧着張り【かいりょうあっちゃくばり】

[施工] ●超専門

圧着張りと改良積上げ張りの長所を生かした工法で、広めの壁に最適。二丁掛から四丁掛けまで。塗り置き時間の影響を受けにくい施工法で、接着の信頼性は高い。下地とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗布。裏足の高いタイルや、大きい形状のタイルに適する。

接着剤張り【せっちゃくざいばり】

[施工] ●専門

壁面への手張り工法の一種。内装の乾式工法、特に裏あしのないタイルに適する。モルタル、ボードなど様々な下地に施工可能。作業性が良く、剥離、損傷の心配も少ない。

伸縮調整目地【しんしゅくちょうせいめじ】

[施工] ●超専門

乾燥収縮や外気の温度変化の影響によっておこる躯体コンクリートや、下地モルタルの挙動に伴って発生するひび割れの影響を緩和させるため、所定の位置に適正な寸法、形状の伸縮調整目地を設け、タイル壁面を小面積に分割することが必要となる。

床暖房へのタイル張り【】

[施工] ●超専門

マンションや戸建て住宅のリビングに床暖房の採用が増加している。床暖房の上へのタイル張りは接着剤張りで行い、熱による下地の動きに耐えるように目地には樹脂系目地材を使用する。推奨接着剤や目地材等はタイルメーカーやガス会社、パネルメーカーが指定している場合があるので確認が必要である。

床圧着張り【】

[施工] ●超専門

床面への手張り工法の一種。床面へのタイル張り工法として、もっとも一般的である。広い床面への施工性が良い。

住宅外壁乾式工法【じゅうたくがいへきかんしきこうほう】

[施工] ●超専門

木造住宅あるいは軽量鉄骨造の戸建住宅では、防火構造のためモルタル塗りが主流だったが、防・耐火性能に加え、耐震性の向上と工事の迅速化の要請から窯業系サイディングが主流となっている。様々な工法が試されてきたが、現在は「引っ掛け工法」と「有機系接着剤張り」の2つに集約されている。

高強度コンクリートへの直張り【】

[施工] ●超専門

モルタル下地以外への施工法の一つ。柱や梁の高強度・軽量化のため超高層建築に用いられる。

型枠先付け工法【かたわくさきづけこうほう】

[施工] ●超専門

接着の確実性、白華防止および工期が短縮できるメリットがある。工程の簡略化と職種の削減が可能。型枠へのタイルの取り付け方により、タイルシート法、目地ます法、桟木法などがある。タイルシート法はモザイクタイルから二丁掛け程度の大きさで比較的軽量かつ平滑なタイルに適する。目地ます法は小口平から二丁掛け程度、桟木法は大型グリックタイルに適す。

外壁弾性接着剤張り【がいへきだんせいせっちゃくざいばり】

[施工] ●超専門

弾性接着剤張りの最大のメリットは、弾性のある接着剤層が躯体や下地の動きを逃し、壁面に剥離の原因となる応力の発生を抑制できる点で、剥離防止にきわめて有効な工法である。

外断熱へのタイル張り【】

[施工] ●超専門

外断熱には通気工法と密着工法とがある。通気工法は、断熱剤の外側に通気層を設けた構成で、室内から移動する湿気を通気層で逃すことができる。密着工法は、このような機能はないが、通気工法に比べて安価で仕上がり代が小さいという特徴がある。

下地処理【したじしょり】

[施工] ●超専門

躯体コンクリートと下地モルタルの接着性向上処理方法の1つ。吐出圧約150N/m㎡の超高圧水でコンクリート表面に引っ掻き傷状の目荒らしを行い、下地モルタルとの付着性を高めることにより剥離を防止する。下地モルタルの密着性を向上させるための処理。超高圧水洗浄法とMCR工法がある。

押出成形セメント板下地【】

[施工] ●超専門

モルタル下地以外への施工法の一つで、耐火性、耐久性に優れている。軽量、高強度でタイル下地に適している。パネルの挙動はRC壁面より大きい。

引っ掛け工法【ひっかけこうほう】

[施工] ●超専門

住宅外壁乾式工法の1つ。防耐火性能を持つ窯業系ボード類を下地として、特殊な引っ掛け構造を表面につけて専用のタイルを施工する。
・タイルの支持はベースのサイディング板の支持片が主で剥離がない。
・高耐久住宅である高断熱通気工法の採用が容易で施工効率が良い。
・モルタル張りと比べ、軽量で耐震性に優れている。
木造はもおとより鉄骨造にも使用可能。
・タイルは高級感のある専用の二丁掛タイルやボーダータイルを使用する。
・タイルの種類に目地詰めタイプと不要タイプがある。

リニューアル工法【りにゅーあるこうほう】

[施工] ●超専門

リニューアルにおいては、
・グレードアップのために
・機能性向上を求めて
・復元・保存のために
・仕様・用途辺来ぷに伴い
・耐用年数に配慮して
などの目的に応じて、各種工法が選定される。

モザイクタイル張り【もざいくたいるばり】

[施工] ●超専門

ユニット化したタイルを張るために作業効率が良い工法で、コスト面が優れている。タイルの割り付けなど、収まりがシンプルという特徴がある。

マスク張り【ますくばり】

[施工] ●超専門

バラつきのない安定した接着力が得られる。モザイクタイルなど、ユニットタイルに最適な工法である。張付けモルタルの塗り置き時間の管理がしやすい。

ボード下地【ぼーどしたじ】

[施工] ●超専門

内壁に用いられる下地。けい酸カルシウム板、石膏ボード、合板などがある。工期短縮、乾式化に適し、コスト面で有利。

ピンネット工法【ぴんねっとこうほう】

[施工] ●超専門

既存外壁面にモルタル、ネット、アンカーピンにより下地層を作成し、その上にタイル張りを行う工法。既存の仕上げ層と新たに作成した下地層は、ネットとアンカーピンにより剥落を防止する。

テラコッタの施工法【】

[施工] ●超専門

テラコッタは大型で重量が大きく、その形状も多種多様である。そのため、建物、部位に適した施工方法をその都度検討する必要がある。一般にテラコッタは、モルタルなどの接着力だけではなく、金物などの機械的支持により取り付ける。

タイル・オン・タイル【たいるおんたいる】

[施工] ●超専門

すでに貼ってあるタイルを剥がさず、 上からタイルを重ねて施工するリニューアル工法。

セラミックルーパーの施工法【】

[施工] ●超専門

セラミックルーバーは、意匠性だけではなく、日除け・目隠しの機能も付加した高意匠外装材である。方立やフラットバーを建て込み、これにセラミックルーバーをボルトなどの金物で取り付けていく施工法が一般的である。

セメントペースト張り【せめんとぺーすとばり】

モザイクタイルから300角未満に適用され、小面積の床タイルに張りに適する。剥離しにくいなど高い仕上がり精度が得られる、信頼性が高い工法である。

コンクリートへの直張り【こんくりーとじかばり】

コンクリート躯体をそのまま下地とする方法。直張り工法とも呼ばれる。工期短縮とコストダウンが図れることから普及。

PC先付け工法【ぴーしーさきづけこうほう】

(大形タイル単体法/置き目地、目地ます・置き目地、タイルシート工法)接着の確実性、白華防止ができる。仕上がり精度が良好な工法である。タイル単体法と大型タイル単体法がある。
・タイル単体法/目地ます・置き目地
重量、面状等がシート加工に適さない小口平以上のタイルに適応する。タイルの配列に特殊な技能が不要であり、PC版製作の工程管理が容易。
・400角、600角などの大型タイル、または特殊形状のタイルに適する。工程管理が容易。

MCR工法【えむしーあーるこうほう】

型枠に専用シートを張り、コンクリート表面に凸凹をつけて、アリ足状のくぼみにモルタルがくい込むことにより剥離を防止する。せん断強さは合板型枠面より大きくバラつきも小さい。接着の強さは合板型枠と同等であるが、バラつきが小さい。

ALCパネル下地【えいえるしーぱねるしたじ】

外壁の下地の一種。軽量化、工期短縮ができる。吸水率が高く、表面強度が弱いという特徴がある。

タイルの裏あし破断【たいるうらあしはだん】

[施工] ●超専門

深目地、突き付け目地に起因する外壁剥離。目地がタイルの裏あし部程度までしかない深目地では、コンクリートやモルタルの乾燥収縮、温度変化に起因するタイルの膨張などにより発生するせん断応力がタイルの裏足に集中する。それにより裏あしが破断し、タイルが剥落する事故が発生する。また、突き付け目地仕上げは、タイルの割れ、浮きにつながり、剥落の原因となる。

タイルと張付けモルタルの界面剥離【たいるはりつけもるたるのかいめんはくり】

[施工] ●超専門

タイルの選定ミス(裏あし形状不良、重すぎるタイル)や、張付けモルタル塗置き時間管理のミス(長すぎる)、張付けモルタルの塗厚不足、タイルのたたき押さえ不足などに起因する外壁剥離。

下地モルタルとコンクリート躯体の界面剥離【したじもるたるとこんくりーとくたいのかいめんはくり】

[施工] ●超専門

伸縮調整目地の未設置・不適、コンクリート表面の汚れ・型枠離型剤の付着、下地モルタルの厚塗り、施工誤差による接着力のバラつきなどに起因する外壁剥離。

張付けモルタルと下地モルタルの界面剥離【はりつけもるたるとしたぢもるたるのかいめんはくり】

[施工] ●超専門

伸縮調整目地の未設置・不適、下地モルタルの養生不足、下地モルタルの厚塗り、平滑すぎる下地面、下地モルタル表面の汚れ・埃の付着などを原因とする外壁剥離。

裏あし【うらあし】

[施工] ●基本

タイルの物理的な接着性を高め、落下を防止するために、タイルの裏側に付ける凸凹。

蟻あし【ありあし】

[施工] ●基本

裏あしの別称。裏あしの凹部分は、内側に切れ込んだ台形状になっており、この形状が昆虫の蟻の足を想起させることに起因。

面状の種類

面状【めんじょう】

[面状の種類] ●基本

タイルの表となる面の形状や質感。伝統的なものから、個々のメーカーが独自に開発するものまで様々なものがある。

磨き面(鏡面)【みがきめん(きょうめん)】

[面状の種類] ●専門

焼成後、表面を研磨して鏡面状にしたもの。

特殊面状(湿式製法)【とくしゅめんじょう(しっしきせいほう)】

[面状の種類] ●専門

押出成形機に特殊形状の口金を付けて成型したもの。山形、リブ付き、スジ面などがある。

割肌面(テッセラ面)【わりはだめん(てっせらめん)】

[面状の種類] ●専門

乾燥した素地を2つに割って焼成したもの。

ローラー面【ろーらーめん】

[面状の種類] ●専門

湿式押出成形時に模様つきのローラーで、石面や波面などの模様を付けたもの。

ラフ面【らふめん】

[面状の種類] ●専門

湿式押出成形時に素地の表面を一皮剥いだもの。添加物によって表面が引っ掻いたような荒い面になる。粗面とも言う。

フラット面【ふらっとめん】

[面状の種類] ●専門

単味(砂、シャモットなどの添加物を加えていない)原料から成形されたフラットな面状。

ブラスト面【ぶらすとめん】

[面状の種類] ●専門

焼成後、表面に鋼球や砂などを吹き付けて荒らしたもの。

ハツリ面【はつりめん】

[面状の種類] ●専門

乾燥素地の表面をノミなどで粗くはつったもの。

スクラッチ面【すくらっちめん】

[面状の種類] ●専門

表面を釘状のもので引っ掻いたもの。

リブ面【りぶめん】

[面状の種類] ●専門

ローラー又はプレス成形によって筋骨のような筋状の凹凸が付いた表面の状態。

生産

湿式と乾式【しっしきとかんしき】

[生産] ●基本

タイルの成形方法には主として湿式と乾式の2つがある。湿式は水分を含んだ可塑性のある原料を用い伸ばしたり切ったりして成形し、乾式は水分量が低いパウダー状の原料を高い圧力で圧縮成形する。湿式はパスタ、乾式はクッキーに譬えられる。

湿式製法・湿式成形【しっしきせいほう、しっしきせいけい】

[生産] ●基本

含水率の高い素地原料用いる方法。近年では多くが押出成形機によって板状に押し出し、所定の形状・寸法に切断して成形する方法。

乾式製法・乾式成形【かんしきせいほう、かんしきせいけい】

[生産] ●基本

微粉砕された含水率の低い素地原料を、高圧プレス成型機で所定の形状・寸法に成形する方法。

紙張り【かみばり】

[生産] ●基本

張板に並べたタイルの表面に紙を和糊で貼ってユニット化する工程。現場で壁面に施工後水をつけながら紙をはがします。接着面がしっかりとれるが表の文様が確認できない。

ネット張り【ねっとばり】

[生産] ●中程度

タイルの裏面に接着剤でネットを貼ってユニット化する工程。現場でそのまま施工できる。

ドット張り【どっとばり】

[生産] ●中程度

施釉機【せゆうき】

[生産] ●中程度

泥しょう状に細摩した釉薬を乾燥させたタイルの表面に施す機械。スプレーがけなどの方法がある。

石膏型【せっこうがた】

[生産] ●基本

鋳込成形で用いられた。

鋳込成形【いこみせいけい】

[生産] ●基本

複雑形状の成形ができるため、後加工を少なくできるメリットがある。泥しょうを石膏型に流し込むと水分が石膏型に吸収される。石膏型に触れた部分の泥しょうの濃度が濃くなり、固くなるため型に沿った成形を行うことが可能となる。

酸化焼成【さんかしょうせい】

[生産] ●基本

陶磁器の焼成方法。窯の中の酸素量を十分にして完全燃焼の状態で焼くこと。量産されるタイルでは多くが酸化焼成となっていった。

還元焼成【かんげんしょうせい】

[生産] ●基本

陶磁器の焼成方法。燃焼中に酸素の供給を絶ち、不完全燃焼の状態で焼くこと。燃焼に不足する酸素を釉や素地から奪い取るため、発色の素である酸化金属の構造が変わってしまう。それによって、酸化焼成に比べてコントロールしにくいが、色幅が広くなる。

生産機械

土練機【どれんき】

[生産機械] ●中程度

湿式製法において坏土調整を行う機械。素地原料を含水量が均一になるよう水を加えながら十分に練り、土のかたまりを作る。

真空押出成形機【しんくうおしだしせいけいき】

[生産機械] ●中程度

湿式製法において真空状態にして、原料を板状に押し出して成形するための機械。

ハンドプレス【はんどぷれす】

[生産機械] ●中程度

フリクションプレス【ふりくしょんぷれす】

[生産機械] ●中程度

油圧プレス【ゆあつぷれす】

[生産機械] ●中程度

高圧プレス【こうあつぷれす】

[生産機械] ●中程度

乾式製法におけるプレス成型のために使用する機械。金型を装着した高圧プレス機に、粒状の坏土を充填して成形する。

トロンミルポリシュ【とろんみるぽりしゅ】

[生産機械] ●超専門

製法・成型方法

匣鉢(さや、エンゴロ)【こうばち】

[生産機械] ●中程度

陶磁器を積み重ねて効率的に焼成するための道具。タイルでは薄く平坦なものが使われる。特にH型のものが多く使用されている。

乾燥炉【かんそうろ】

[生産機械] ●中程度

湿式成形における乾燥の工程で使用する装置。成形された生素地を台車に積み、70〜80℃の温度で乾燥させる。完全に乾燥するまで3〜5日を要する。

単窯【たんがた】

[生産機械] ●中程度

トンネル窯【とんねるがま】

[生産機械] ●中程度

湿式製法における焼成の工程で使用する装置。乾燥させたタイルを台車に積み、ゆっくりと移動させながら20〜40時間かけて焼成する。

シャットル窯【しゃっとるがま】

[生産機械] ●中程度

ローラーハースキルン【ろーらーはーすきるん】

[生産機械] ●中程度

匣鉢を使わずに回転するセラミックローラーの上を流しながら焼成できる連続式焼成炉。タイルを重ねずに平置きで焼成するため30分〜2時間で焼成できる。

ミキサー【みきさー】

[生産機械] ●中程度

湿式製法において粉砕した原料に、粘土、添加物、顔料などを一定の割合で調合し混錬する際に使用する機械。

フィルタープレス【ふぃるたーぷれす】

[生産機械] ●中程度

素地の粘土を脱水する際に使用する機械。

トロンミル(ボールミル)【とろんみる】

[生産機械] ●中程度

乾式製法で、粗砕した原石を調合し、水とともに細摩して泥しょうをつくる工程で使用する機械。

スプレードライヤー【すぷれーどらいやー】

[生産機械] ●中程度

乾式製法で脱水した原料を再溶解して泥しょう化したものを、熱風の中に噴霧して乾燥させ、顆粒状の坏土を作る。

メンテナンス

メンテナンス【】

[メンテナンス] ●基本

目視・打音検査【もくしだおんけんさ】

[メンテナンス] ●基本

掃除の仕方【そうじのしかた】

[メンテナンス] ●基本

剥離【はくり】

[メンテナンス] ●基本

凍害【とうがい】

[メンテナンス] ●基本

白華現象【はっかげんしょう】

[メンテナンス] ●基本

斜壁防水層の劣化に起因する剥落【】

[メンテナンス] ●超専門

団体

タイルマンをつくる会【たいるまん】

[団体] ●超専門

全国タイル工業組合【ぜんこくたいるこうぎょうくみあい】

[団体] ●基本

全国タイル業協会【ぜんこくたいるぎょうきょうかい】

[団体] ●基本

陶磁製タイルの製造、工事、販売および陶磁製タイルの製造または工事に要する機械器具、資材の製造、販売事業を営むもの、並びにこれらのものを主たる構成員とする団体。タイルの品質向上に関する調査・試験・研究、タイル工事に関する調査・研究・指導、タイルに関わる市場・流通の改善ならびにタイル工事業の経営の改善に関する総括的な施策の推進を主な事業とする。本部は愛知県名古屋市。

日本タイル煉瓦工事工業会【にほんたいるれんがこうじこうぎょうかい】

[団体] ●基本

全国各地域のタイルレンガ工事業者によって組織される一般社団法人。タイルレンガ工事業の技術的、経済的および社会的な向上発展を図ことを目的に設立された。本部は東京。

美濃焼タイル振興協議会【みのやきたいるしんこうきょうぎかい】

[団体] ●基本

美濃焼の進行と発展を図るために必要な事項について協議し、事業を企画・実施することを目的とする団体。多治見市、笠原町商工会並びに笠原陶磁器工業協同組合、協同組合ケーエスジー、全国タイル工業組合岐阜県支部、岐阜県窯業原料協同組合、美濃タイル商業協同組合幹事会で構成される。

笠原陶磁器工業協同組合【かさはらとうじきこうぎょうきょうどうくみあい】

[団体] ●基本

ケーエスジー【けーえすじー】

[団体] ●基本

岐阜県多治見市を拠点とする美濃焼タイルを扱う商社の組合。美濃焼の活性化に努め、美濃焼タイルを広く利用されるために組合のブランド“MINOIR(ミノアール)”のカタログを発行。中小企業庁から官公需適格組合の称号を受けている。

岐阜県陶磁器原料協同組合【ぎふけんとうじきげんりょうきょうどうくみあい】

[団体] ●基本

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